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はじめに

本書は、ビジネスロジックなどのコードをプレ生成するコードアシストに関するマニュアルです。 MANDALA.net を活用した開発において、なぜ生産性が向上するのか、理由はいくつかありますが、その一つとしてビジネスロジック部品を再利用することによる効果があります。ただし、ビジネスロジック部品の蓄積が少ない場合には、部品を再利用することによる生産性の向上はわずかです。このような局面においても、(もう一つの生産性を向上させる理由である) フレームワークを利用することによる効果などでかなり高い生産性を上げることができますが、さらにコードアシストを活用して部品を作成する負荷を軽減させることによって、部品の再利用に肉薄するような効果も上げることができます。

ところでビジネスロジック部品を調べてみると、数十種類のパターンに分類できることが分かります。コードアシストは、各パターンのモデルに沿って各ビジネスロジック部品の主要なコードをプレ生成します。モデルを正しく選定すれば、実際のビジネスロジックにほぼ合致するものが生成されますし、生成されたコードは修正なしでも動作しますが、実際にはその中身を部分的に修正することが必要になるかもしれません。いずれにしてもビジネスロジック部品を簡単に開発できるようになることは確実です。 なお、このようにして開発したビジネスロジック部品は、以後の開発に再利用できるものになりますから、コードアシストはビジネスロジック部品の蓄積を加速するツールだということもできます。

MANDALA.net を活用した開発においては、蓄積されたビジネスロジック部品を再利用することに加えて、実動フレームワークを再利用することによって最高の生産性を達成できますが、まだ部品の蓄積が少ない場合には、このコードアシストを活用することによって、最高の生産性に近いところを目指すことができるでしょう。


本書は、入門コースとリファレンスの二つから構成されています。まずコードアシストの入門コースに沿って実際に操作することで、コードアシストの基本的な機能を理解することをお勧めいたします。そして、必要に応じてリファレンスを参照してください。

なお、MANDALA.net のマニュアルとしては、本書の他に次の 5 冊の HTML 形式のマニュアルと総合索引があります。

◎ 「MANDALA.net 入門の手引き
 MANDALA.net 2008 V9 への入門の手引きであり、また操作の手引きにもなっています。

◎ 「MANDALA.net 基本仕様
 MANDALA.net の基本仕様が書いてあります。

◎ 「MANDALA.net フック一覧
 MANDALA.net のフックメソッドの仕様が一覧にして書いてあります。

◎ 「MANDALA.net メンバ一覧
 MANDALA.net の実動フレームワークのメンバ (メソッドおよびプロパティ) の仕様が一覧にして書いてあります。

◎ 「MANDALA.net デザインアシスト
 MANDALA.net で開発するアプリケーション画面の骨格をプレ生成するツールについて書いてあります。


本書を読む前に、 まずは 「MANDALA.net 入門の手引き」 に沿って、一通り MANDALA.net 入門コースを回ることをお勧めいたします。 本書は、これらを一通り終えて、MANDALA.net 2008 V9 に関する基礎知識を身につけた方々を対象に書かれています。


また、本書は Windows 系 OS および Visual Studio 2008 (以後 VS2008 と省略する) についての基本的な操作方法をマスタしていることを前提にして書かれています。 なお、MANDALA.net 入門コースを始めるためにも、これら基本的な操作方法をマスタしていることが必要です。


ちなみに、本ソフトウェアには MANDALA の基礎となる理論などが書いてある 「ビジネスロジック部品」 およびその英語版 「Framework and Business Logic Components」 という参考図書が添付されています。 合わせてご参照ください。


◇ 著作権について

MANDALA.net コードアシストの著作権はアプリテック株式会社に帰属しています。

Copyright © 1994-2008 by AppliTech, Inc. All Rights Reserved.

MANDALA.net および MANDALA.net 体験版コードアシストは、他への頒布が一切、禁止されています。また、MANDALA.net 体験版 コードアシストは、 評価の目的以外には、お使いになることが禁止されています。

なお、本書は、MANDALA.net に関する 1 ライセンスにつき 1 部だけ印刷する (ハードコピーをとる) ことは認められていますが、それ以外には、 一切のコピーが禁止されています。

詳しくは、ライセンスのセットアップ時に現れる License.txt または MANDALA.netライセンス情報をご覧ください。


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