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VB C# ALL プログラミング言語によるフィルタ (ここで選んだ言語で選別された説明や図だけが表示されます)

3. 既存アプリ開発支援

まずは、作成済みの画面アプリまたは作成中の画面アプリを支援することから始めましょう。 ここでは、サンプルの画面アプリに対して、再生成の指示を与えてみます。

◇ 総括表の内容の変更と機械生成

MANDALA.net コード合成ツールを起動してから、 ダイアログボックス 「プロジェクトの選択」 によって適当なサンプル画面アプリのプロジェクトファイルのパスを指定すると、 支援対象プロジェクトが決まります。

すると、MANDALA.net コード合成ツールは、そのプロジェクトの中の画面およびフッククラス (ビジネスロジック部品) の内容を解析し始めます。 そして、画面の中の TextBox や Label などの MANDALA コントロールの一覧を以下のように表示します。 この各明細行は、画面に貼り付けられた各 MANDALA コントロールに対応しています

なお、MANDALA コントロールとは、MANDALA.net 実動フレームワークによって制御されるコントロールのことであり、 その名前に "Hd_" や "Bd_" というようなプレフィックスが付いたコントロールです。

下図に表示された情報は、総括表 (smr: サマリレコード) と呼ばれるものであり、VS2008 で指定できるプロパティ情報を補完する拡張プロパティ情報です。 これらの拡張プロパティ情報は、MANDALA.net コード合成ツールがプログラムコードを機械生成する際に参照されますし、 また MANDALA.net 実動フレームワークがコントロールを制御するときにも参照されます。


(クリックすると原寸大の図が登場します)

繰返しになりますが、総括表の明細の各 1 行は、アプリ画面に貼り付けられているそれぞれ一つの MANDALA コントロールに対応しています。 たとえば、アプリ画面に三つの MANDALA コントロールが貼り付けられている場合、画面の解析結果は、 3 行の明細行として総括表に表示されます。

◇ 総括表の内容の変更

通常は、総括表が登場したところで、一覧表示された情報を設定したり変更したりするものです。 しかし、サンプル画面アプリについては、総括表の内容はすでに正しく設定されていますから、 何もインプットする必要がありません。

なお、総括表の各設定情報の意味については、マニュアル 「MANDALA.net 基本仕様」 の総括表の情報の説明をご参照ください。

◇ プログラムコードの機械生成の指示

総括表の内容の設定・変更の後に、総括表 (MANDALA.net) のボタンコード合成 (下図の右端のボタン) をクリックしてみましょう。生成処理が始まります。

しばらく生成処理が続きますが、ほどなく生成の完了を伝えるメッセージが出て、 プログラムコードの機械生成が完了します。

生成処理の結果、次の VB または C# ソースプログラムが生成されます。

Tokui3 を (再) 生成した場合の生成先

VB の場合:
(MANDALA.net をインストールしたフォルダ)\Vb\Tokui3\Glue\TokuiFormBase.vb
(たとえば C:\Mandala9\Vb\Tokui3\Glue\TokuiFormBase.vb)

C# の場合:
(MANDALA.net をインストールしたフォルダ)\Cs\Tokui3\Glue\TokuiFormBase.cs
(たとえば C:\Mandala9\Cs\Tokui3\Glue\TokuiFormBase.cs)

Java の場合:
(MANDALA.J をインストールしたフォルダ)\java\Tokui3\src\TokuiSpace\TokuiFormBase.java
(たとえば C:\Mandala9\java\Tokui3\src\TokuiSpace\TokuiFormBase.java)

Jutyu1 を (再) 生成した場合の生成先

VB の場合:
(MANDALA.net をインストールしたフォルダ)\Vb\Jutyu1\Glue\受注業務FormBase.vb
(たとえば C:\Mandala9\Vb\Jutyu1\Glue\受注業務FormBase.vb)

C# の場合:
(MANDALA.net をインストールしたフォルダ)\Cs\Jutyu1\Glue\受注業務FormBase.cs
(たとえば C:\Mandala9\Cs\Jutyu1\Glue\受注業務FormBase.cs)

Java の場合:
(MANDALA.J をインストールしたフォルダ)\java\Jutyu1\src\Jutyu\受注業務FormBase.java
(たとえば C:\Mandala9\java\Jutyu1\src\Jutyu\受注業務FormBase.java)

一般に、画面ソースプログラムの名前が Fr_Xxxx.vb (Fr_Xxxx.cs) だとすると、それと同じフォルダに XxxxFormBase.vb (XxxxFormBase.cs) という VB (C#) のプログラムコードが生成されます。 ここでは、生成先のフォルダが Glue になるように指定されているので、そのフォルダに生成されています。

一般に、画面ソースプログラムの名前が Fr_Xxxx.java だとすると、それと同じフォルダに XxxxFormBase.java という Java のプログラムコードが生成されます。

なお、画面ソースプログラムが含まれるフォルダに Fr_Xxxx.smr というファイルがありますが、これは、総括表に指定した情報が格納されているファイルです。

ちなみに、このように VS2008 の外でプログラムが機械生成されると、VS2008 はそれを察知します。 ですから、たとえば XxxxFormBase.vb (XxxxFormBase.cs) というプログラムコードを VS2008 で開いたまま MANDALA.net による機械生成を行うと、VS2008 は「それを新版に置き換えるように」と、うながす案内をします。


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