Norton の SONAR の誤認識による被害を受けたら

刑法での解決という道があります


WANTED!

平成 23 (2011) 年 7 月 14 日以後に発生した Norton の SONAR が誤認識をするという被害のうち、次の A 表に該当するものがあれば、アプリテック株式会社内に設けた SONAR 被害担当 にお知らせください。刑法での解決という道があります。

A 表 (http://www.applitech.co.jp/A.html)

◆ ぬれぎぬ

アプリテック株式会社のサンプルプログラムが Norton の SONAR という機能によって悪モノ扱いされ、無実の罪を着せられ、勝手に削除されるという事件が起きたことは、これまでお知らせしてきたとおりです。なお、これ以外にも、SONAR による誤認事件が各所で発生していることは、多くの人々の知るところです。

そこで、Norton を発売する株式会社シマンテックに対して、アプリテック株式会社では弁護士を立てて抗議してきたことも、お知らせしてきたとおりです。

◆ 強い味方

この問題に、新たな“強い味方”が現れました。2011 年 7 月 14 日から施行された法律、いわゆる「ウイルス作成罪」です。より正確には「不正指令電磁的記録作成・提供罪 (刑法 168 条の 2)」と呼ばれるものです。法務省の次のページの中の「いわゆるコンピュータ・ウイルスに関する罪について〔PDF〕」をご覧いただくと、この法律のおおよその内容が分かります。

http://www.moj.go.jp/keiji1/keiji12_00025.html

◆ 国会答弁 (バグを放置すると)

また、この法律に関する国会答弁の一部は、アプリテック株式会社の次のページにも掲載してあります。(悪気のない) バグであっても、そのウイルス行為を止めるように修正しないと (放置すると)、この法律によって罰せられることがあります。

http://www.applitech.co.jp/A.html#sankou

◆ 動作妨害は罪

ところで法務省が「ウイルス作成罪」の案をつくる際に、コンピュータ・ウイルスなるものを定義することが必要になりました。相手は変幻自在ですから定義は難しいのですが、結局、他のプログラムの動作を妨害するようなプログラムという所に落ち着いたようです。典型的な例を挙げると、他のプログラムを勝手に削除するプログラムは“ウイルス”だということになります。

もちろんそれなりの例外規定があり、プログラムを削除するすべてのプログラムが、ウイルスということではありません。もしもプログラムを削除するすべてのプログラムがウイルスだとみなされるとすれば、大問題になります。なぜなら、ウイルスの助けを借りないと、プログラムを削除することができなくなり、ウイルスが必要だという結論になるからです。これでは困りますから、ソフト開発業界の常識にあったような例外規定に落ち着いています。

◆ 逆転の発想からの反撃

ここで、逆転の発想をすると、実は SONAR が“ウイルス”かもしれないということに気づきました。SONAR は、他の無実のプログラムを勝手に削除することがありますし、そうしたウイルス行為をしないようにと、修正を依頼しても株式会社シマンテックはきちんと対応しないことがあったからです。

そこで、株式会社シマンテックの本社の所在地 (東京都港区赤坂) を管轄する赤坂警察署に告訴状および告発状を出しました。当初、警察は「Norton はウイルスをとらえるもので、ウイルスではない」などと、アプリテック株式会社がトンチンカンな訴えをしていると考えたようです。しかし、何回も話をしているうちに、そして警視庁のサーバー犯罪対策課の方とも話をするうちに、次第にこちらの考え、すなわち SONAR はウイルスの可能性があるということを理解してもらえました。

◆ お願いの理由

しかし、私どもが見つけた誤認は、現時時点では (いや 平成 23 年 7 月14 日以降は) 発生しなくなっています (株式会社シマンテックもいろいろ察知している?)。警察は、こうした状況では、たとえ起訴まで進んだとしても、勝てる見込みは少ない、しっかりした証拠が欲しいといっています。そこで、今回のお願いとなった次第です。


前述の A 表に合致しない些細な情報でも、何かあればお知らせいただければ、幸いです。 警察も忙しいようですので、自ら (アプリテック株式会社の担当者) が犯罪の証拠となりそうな些細な情報の収集にも走り回ります。


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