私どもの検討結果


 再度、検討した検討結果をお知らせいたします。

 そもそも、今回の事件に関しては、シマンテック社側から「おわびのメール」もいただいております。今回の事件は、ノートンの一部の機能が私どものサンプルプログラムを「セキュリティリスク」だと誤認識して、削除してしまうというものです。私どもは被害者であり、この問題を解決するのはシマンテック社側であることをご確認いただきたいと思います。

 本来なら、私どもの手をわずらわすことなく、この問題を解決するのは、シマンテック社側の役割です。しかし、仮にこれをまげて、ご依頼の検討をしてみました。

私どものお客様が誤認識の被害に合わないように

 私どものサンプルプログラムだけに、デジタル証明書を付加するとか、ホワイトリストへの登録をすることは、自分さえ誤認識の問題を回避できればよいという考え方であり、私どものお客様に対して不誠実な態度になりかねませんので、この方法を採用することはできません。

 もしも、採用するのであれば、私どものサンプルプログラムだけではなく、私どものサンプルプログラムをコピー、引用などして作成したお客様のプログラムにも同様の処置を施すことが必要になります。

デジタル証明書について

 この際に、お客様の中には、デジタル証明書を付加することが困難な個人開発者の方々もおりますし、デジタル証明書には、費用がかかります。したがって、再検討の結果として、私どもの全てのお客様 (またはお客様になっていただけそうな方々) に対して、デジタル証明書を付加することを義務付けることは、適切ではないと判断しました。

シマンテック社のホワイトリストへの登録について

 次に、ホワイトリストへの登録についても再検討いたしました。ホワイトリストへの登録は、ある程度の手間のかかる「追加的な」作業です。したがって、私どものお客様に「ホワイトリストへの登録」をご案内するときに、しかるべきご説明を行い、納得していただくことが必要です。

 御社よりお送りいただきましたメール内容の転載、及び引用はまかりならぬという困難な条件のもとで、私どもが誠心誠意お客様にご説明したとしても、ご納得していただけないお客様もいるでしょうし、私どものお客さまではなくなってしまう方々も多いだろうということは、十分に予想されることです。

 「私どものサンプルプログラムをコピーまたは引用して作成したプログラムは、シマンテック社のホワイトリストに登録して3〜4週間待ってから実行させてください。」などと言ったら、お客様はどう思うでしょうか。

 したがって、再検討の結果として、私どものお客様 (またはお客様になっていただけそうな方々) に対して、ホワイトリストへの登録をお願いすることは、適切ではないと判断しました。

結論

 以上のように、ご依頼の検討をしてみましたが、不適切なご依頼であるとの結論に達しました。


シマンテック社の Norton による誤認識


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