2005 年 2 月 25 日   
アプリテック株式会社  


アプリテック、
.NET 対応の開発支援ソフトウェア 「MANDALA.net 2005」 を発売

― VB.NET に加え C# もサポートするなど
  言語およびプラットフォームのデュアル化へ! ―


 アプリテック株式会社は、基幹系業務向けのリッチクライアント (スマートクライアント) システム開発のためのアプリケーションフレームワークおよび開発支援ツールMANDALA.net (マンダラ・ドットネット) 2005」 の発売を 3 月 7 日から開始いたします。これは、昨年発表しました 「MANDALA.net V7」 に 「デュアル言語サポート」 「言語コンバータ」 「デュアルプラットフォーム対応の第一弾」 などの新たな機能を追加した新製品です。
 「MANDALA.net 2005」 の提供価格※は、1 ライセンスあたり 312,900 円 (税別:298,000 円)。別売の実動フレームワークは、1 ライセンスあたり 20,790 円 (税別: 19,800 円)。発売後 3 年間で、「MANDALA.net 2005」 開発支援ツール 600 本、実動フレームワーク 30,000 本の売上を目標としています。


ボリュームディスカウントなど各種割引制度もあります。

すでに 「MANDALA.net」 のライセンスを持つユーザーは、無料で 「MANDALA.net 2005」 にアップグレード可能です。





■ 「MANDALA.net 2005」 の新たな特徴

 「MANDALA.net 2005」 は、「MANDALA.net V7」 に比べ、次の点が新たな特徴としてあげられます。

 (1) デュアル言語サポート (Visual Basic.NET [以後 VB と省略] に加え C# もサポート)
 (2) 言語コンバータ (VB → C#, VB → J#/Java)
 (3) デュアルプラットフォーム対応の第一弾 (サーバーアプリは .NET 版と Java 版を同時構築)

(1) デュアル言語サポート (VB に加え C# もサポート):

 「MANDALA.net V7」 では、部品化再利用システムのカナメである 「ビジネスロジック部品※」 を記述する際の言語が VB に限られていましたが、「MANDALA.net 2005」 では、VB だけでなく C# でも記述できるようになりました。つまり C# に慣れたアプリ開発者の方々にも MANDALA.net の強力なアプリケーションフレームワークを使っていただけるようになったのです。


ビジネスロジック部分は、項目対応ビジネスロジック部品化技術によって、高い再利用性をもつことになり、部品がたまればたまるほどさらに生産性が高まります。そして、一部の部品を追加・修正する作業 (カスタマイズ作業) だけで、顧客企業の要求どおりの業務プログラムを構築することができます。



(2) 言語コンバータ (VB → C#, VB → J#/Java):

  「MANDALA.net 2005」 では、次の二つの言語コンバータをサポートしました。

  ・ (a) VB → C#
  ・ (b) VB → J#/Java

 これらの言語コンバータは、「ビジネスロジック部品」 の資産価値を確固たるものにします。たとえば、「MANDALA.net 2005」 のユーザー (開発会社の方々) が、最終顧客 (企業) から C# 言語での開発を依頼されたときに、VB で記述した 「ビジネスロジック部品」 資産を C# にコンバートすることで、MANDALA 流の再利用開発を享受することが可能になります。 この言語コンバータを活用するには、VB の言語仕様のサブセットである generic 仕様※を用いることが必要ですが、こうしておけば簡単に C# にも J#/Java にも変換可能となり、そのソフトウェアの資産価値は揺らぎないものに高まります。


VB では、ほとんどのステートメントに二つの書き方が許されています。旧 VB との互換性を重視したいわば “VB 村の方言” と、C# や Java などに近い “標準語” が混在可能になっています。この標準語相当の generic 仕様で書いていただくことで、これらの言語コンバータを活用できます。



(3) デュアルプラットフォーム対応の第一弾 (サーバーアプリは .NET 版と Java 版を同時構築):

 デュアルプラットフォーム対応の第一弾として、サーバー側で動作する 「ビジネスロジック部品」 を .NET プラットフォーム用に合成する際に、同時に Java プラットフォーム用のものも合成してしまう機能を提供いたします。
 通常、Windows 2003 Server 上の .NET プラットフォームを用いると、CAL という特別なライセンス (接続端末に依存) が必要となります。こういった場合、コスト面を考えて、「MANDALA.net 2005」 では Java プラットフォーム向けに合成されたサーバーアプリを用いることができます。逆に、ユーザーが何らかの Java に関する問題点に我慢できないのであれば、.NET プラットフォーム向けに合成されたサーバーアプリを用いることもできます。当社では、ユーザー (開発会社) が開発したソフトウェア資産は、.NET プラットフォームでも Java プラットフォームでも動作可能にすべきだと考え、その第一弾として、サーバー側のサポートを行いました。
 これを実現するコンポーネントとしては、Java プラットフォームで動作するアプリケーションフレームワーク (Servlet 対応版)、クラスモジュール合成用コードのマルチ言語化 (VB, C#, J#/Java) 機能、上述の言語コンバータ (VB → J#/Java) の三つがあり、今回はこれらを提供いたします。
 また、HTML で書かれた静的コンテンツは、多くのプラットフォームで共通に使えますが、問い合わせに即応する動的コンテンツに関しては ASP.NET 用の資産と JSP 向けなどの資産とで隔たりが大きいために、ソフトウェア資産がプラットフォームにロックされているのが現状です。大変に不幸なことです。そこで、当社では、少なくともリッチクライアントシステムに関しては、主要なプラットフォーム .NET と Java の両方で動作可能にすべきだと考えており、デュアルプラットフォーム対応のサポートレベルを今後もさらに高めてまいります。



■基幹系業務プログラムのリッチクライアント化を強力にサポート

 「MANDALA.net 2005」 は、.NET Framework (マイクロソフト社のプラットフォームフレームワーク) をフル活用し、その上で動作する上位のフレームワークを装備しており、Web 環境で動作するリッチクライアントシステム向けの開発支援ソフトウェアとして、主に基幹系業務プログラムの開発を支援します。

 「MANDALA.net 2005」 は、アプリケーションフレームワーク※コード合成ツールからなります。
 アプリケーションフレームワークは、基幹系業務プログラムの操作性、処理の流れに沿ったフックメソッドの呼出し制御、画面に関する動作モードの管理、HTTP プロトコルによる通信制御などを司るため、アプリ開発者の方々はこうした制御に関するプログラムにかかわる必要がなく、ビジネスロジックに専念することができます。
 「MANDALA.net 2005」 を用いると、アプリ開発者の主な作業は、項目対応ビジネスロジック部品と画面レイアウトの二つの開発だけで済むことになり、後はコード合成ツールに指示を与えるだけで、ビジネスロジックと画面とフレームワークの三つが結び付けられて完全な業務プログラムが完成します (パンフレット (pdf) を参照ください)。


※ アプリケーションフレームワーク: 汎用を目指すのではなく、ある種類のアプリケーションプログラムに的を絞って、それに集中して深くサポートするフレームワークです。たとえば 「MANDALA.net 2005」 の実動フレームワークは、 基幹系業務プログラムと ERP パッケージ向けの支援策の塊だといえます。
 別の観点からは、アプリケーションフレームワークとは、サブルーチンなどと双対をなすものであり、アプリケーションの処理の流れに着目して、いわば共通メインルーチンの役割を果たすものです。そして、アプリケーション固有のビジネスロジックは、アプリケーションフレームワークから呼び出されるオブジェクトとして実装されるのが普通です。アプリケーションフレームワークを用いると、すでになされた設計およびプログラムコードを用いることになるので、高い生産性および品質を達成できます。



■生産性・品質・再利用性の向上に寄与する 「MANDALA.net 2005」

 「MANDALA.net 2005」 は、以下の七つの特徴により、生産性・品質・再利用性を向上させます。

@ 単にクライアント側の支援だけではなく、Web で繋がる先方のサーバー側までも総合的にサポートする “リッチクライアントシステム向けの” 本格的なアプリケーションフレームワークを装備。

A キーボードからの高速インプットにも対応するレスポンシブな画面表示と操作性を実現。

B アプリ開発者の方々の主な仕事は画面レイアウトのデザインとビジネスロジックのプログラミングのみ。開発なさった資産は、本ツールによって解析され本アプリケーションフレームワークとの結合のためのソースコードが生成・付加され、実稼動するプログラムに仕上がる。

C ビジネスロジックをデータ項目対応のクラスとする手法を採用。大勢のアプリ開発者たちによる再利用がしやすい資産に仕上がる。実際、ERP パッケージのカスタマイズをその開発元以外の企業 (カスタマイズ業者) が実施する例が数多くある。

D 独自仕様は極力排除し標準ソフトウェアをとことん活用。言語は VB, C#, J#/Java、プラットフォームは .NET Framework または Java、通信は .NET Remoting (HTTP) またはプレーン HTTP、デザイナ (スクリーンペインタ) は .NET 統合開発環境の付属ソフト、など。

E 本アプリケーションフレームワーク自体をご注文に合わせるカスタマイズサービス (お抱えツール屋サービス) も受託 (有償)。

F ユーザーが開発したソフトウェアの資産価値を維持し高める手段を提供。ビジネスロジック部品は、マルチ言語対応、デュアルプラットフォーム対応の資産に昇華させることができる。



■ 「RRR」 「スーパーカクテル」 「FM MAX」 など、
  様々なERP パッケージ開発に活用

 「MANDALA シリーズ」 の製品は、開発支援ツール1,200本、フレームワーク (ランタイム) 55,000本の販売実績を持ち、小規模開発から、大手保険会社、大手信販会社、自動車会社等の大規模開発のメインツールとして使われるなど、様々な基幹系業務プログラムの開発および ERP パッケージの開発に活用されてきました。たとえば、ウッドランドの 「RRR」、内田洋行の 「スーパーカクテル」、富士通の 「FM MAX」 など、実際に 「MANDALA」 のビジネスロジック部品から構成された ERPパッケージが販売されています。



■アプリテック株式会社概要:

商号:   アプリテック株式会社
代表者:  代表取締役社長 對馬 靖人 (つしま やすひと)
所在地:  〒411-0017静岡県三島市三恵台 32番地の8
電話:   055-973-6823
FAX:    055-973-6824
設立:   1994年8月31日
資本金:  2000万円
業務内容:

 基幹系業務プログラムに焦点をあてたアプリケーションフレームワークおよび部品化再利用技術によって、業務プログラムの開発作業の合理化、近代化に貢献しようと、開発支援サービス (AppliTech) および開発支援ソフトウェア (MANDALA) の開発・販売を行っている独立系ソフトウェアベンダ。

 オンリーワン技術である “データ項目オブジェクトテクノロジー” を活用した製品・サービスを提供しているユニークな会社。大手のベンダやメーカによる囲い込み作戦に加担すべきでないと考えて、.NET および Java の両プラットフォームにシームレスに対応することを目指すなど、お客様を第一に尊重する会社であると自負しております。

 ソフトウェア製品として、Visual Basic 2.0 対応の MANDALA V2 を1995年1月に出荷して以来、 Visual Basic 4.0 対応の MANDALA V4 を1996年1月に、Visual Basic 5.0対応の MANDALA V5 を1997年6月に、 Visual Basic 6.0 対応の MANDALA V6 を1998年10月にと、タイムリに出荷してまいりました。

 また、1999年からは、Java ワールドにも展開を図り、MANDALA for Java を開発し、2001年から出荷しております。2004年2月には VB.NET 版の MANDALAとして、MANDALA.net V7を発表しました。




掲載ありがとうございます

◇ キーマンズネット
アプリテック、リッチクライアントシステムのための開発支援ツールを発売

http://www.keyman.or.jp/  に入会して、「アプリテック」 または 「MANDALA.net」 というキーで検索してください。

◇ 日経プレスリリース
アプリテック、.NET対応の開発支援ソフトウェア「MANDALA.net 2005」を発売

http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=94266&lindID=1

◇ IT ビジネス & ニュース
アプリテック、.NET対応の開発支援ソフトウェア「MANDALA.net 2005」を発売

http://it.nikkei.co.jp/it/news/release.cfm?i=2005022502408j6



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